壁の飾りをかえました。
花組「エンジェリックライ/Jubileeジュビリー」宝塚大劇場2024年9月28日〜11月10日
花組、新トップコンビ、永久輝せあさん、星空美咲さんの大劇場お披露目公演です。
お芝居「エンジェリックライ」、ストーリーはファンタジーものです。天使アザゼル(永久輝)とエレナ(星空)の冒険と恋の物語であり、娘エレナと父フェデリコ(凪七)との親子物語でもあります。2つのストーリーが交錯して物語が進みます。設定で「嘘をつけない天使」というのがあるのですが、ここの表現が面白おかしくて楽しめます。凪七さんの重厚で奥深い芝居も見どころです。綺城さんは大天使ラファエル、大マジメで頑固な性格の役です。天使界で同期のアザゼルとは犬猿の仲ですが、でも深い友情がある。綺城さんの実直さが伝わってくる芝居です。綺城さんは今回で退団、歌がすばらしくて実力派のジェンヌさん。花→星→花組とたくさん活躍されてきました。
聖乃あすかさんが悪魔フラウロス役で、見事にサイコパスな表情をされるのです。これは見所です。
ショーは「ジュビリーJubilee」良かったです。何といいますか、じつに格調高いんですよ。まずクラッシックの楽曲が多く使われているのが優雅、特に「月光」の場面は耽美的でした。永久輝さんのいつもの眉間にしわ表情が渋さを醸し出します。特筆すべきは凪七さんのシーン、ほんとに優雅で格調が高まるのです。これこそ凪七さんの持つオーラ、今回で退団されるのがもったいない、宝塚の大きな遺産です。
そして黒燕尾!観ているほうも背筋がピシッとなります、これこそ正統派宝塚。絢爛豪華さ十分、中詰めの客席降りは盛り上がります。永久輝さん、後列まで降りて大サービスです。
私の大好きな男役、泉まいらさん、今回退団で惜しい限りです。ホットな踊り、そして美声の歌手、渋い演技、しっかり見納めていきたいです。ぜひご覧ください。芝居ではエンピレオ場面でタキシード姿・カメラを持った記者役です。レビューでは中詰めでソロを歌い上げます。黒燕尾にて同期(100期)聖乃あすかさんにリフトされる場面は涙を誘いますね。
私が最近注目している、愛乃一真さんも、絶対にオペラグラスを向けていただきたいです。とにかくダンスがキレキレなんです。ポーズの姿勢、手足の角度までカッコイイん。芝居では、天使のダンスでセンター、酒場のお兄ちゃんなど。レビューでは数々場面あり、下手でピックアップで登場、リフトあり、ぜひ見てください。なお本公演で初めて劇場内パネル写真入りされました。
若手、美空まるさん105期(芝居で天使ウタエル、眼鏡と帽子の子)がかわいらしい。今回新人公演の主役ですから楽しみです。
そして胡華詩ちゃん105期、初のエトワール、もともと歌上手で通っていました、見事な独唱に感動です!
あと、院長は光稀れん君(108期)に注目しています。男役らしい貫禄があって、ダンスが上手なのですよ。芝居では警官の制服が合っています、前作ではナチス軍服でした。レビューでは若手ダンサーのピックアップ場面で目を引きました。これからが楽しみです。
見どころたくさんの新生花組、ぜひともご覧ください。(2024.10.2 院長)