アイドル時代のちあきなおみ2「四つのお願い」

壁の飾りをかえました。

ちあきなおみ「四つのお願い」昭和45年、作詞:白鳥朝詠、作曲:鈴木淳(1)、編曲:小谷充

 院長が大好きなちあきなおみさん。4枚目のシングルです。この曲が初めてオリコン10位以内、最高4位、37.6万枚のヒット曲となりました。昭和45年(1970)『第21回NHK紅白歌合戦』にも初出場しています。

 当時ちあきさんは「お色気アイドル路線」で売り出されていました。初期アイドル時代はミニスカート姿の写真や動画が残っています(2)。「喝采」以降は大人向けでドレスや着物の衣装が多くなりました。

 ちあきなおみさんの魅力は何といっても超絶にうまい歌の表現力です。本曲のサビ部分、ひとつ、ふたつ~と四つのお願いを歌い上げるところ、よくお聴きください。歌の表情がすべて違うんですよね、本当にすばらしい。

 演奏もいいんですよ。サビのところは歌唱とストリングスがきれいに交錯して最高潮の盛り上がりを創り出すのです。またドラムがグイグイリズムを引っ張るのも味わってください。

 なお、B面も良い曲なんです!ピアノの和音がとてもカッコよくて、クールジャズの趣があるのです。そしてビートあふれるこのベース、きっと江藤勲さんが弾いているのだろうと思っています(3)。こちらもぜひお聴きください。

 皆様、機会がありましたら、ちあきなおみさんの歌唱をぜひ鑑賞なさってください。(2024.9.11 院長)

 

(1)作曲の鈴木淳先生は、初期ちあきなおみ作品『雨に濡れた慕情』、『朝がくるまえに』、『四つのお願い』、『X+Y=LOVE』、『別れたあとで』を書いておられます。ほかには伊東ゆかり『小指の想い出』、安倍里葎子『愛のきずな』、小川知子『さよならがこわいの』、八代亜紀『なみだ恋』など60-70年代の名曲を作られています。

(2)ただし昭和45年紅白歌合戦に出場した時は和服、NHKだからでしょうか。この時は客席降りサービスまで付いていました。

(3)江藤さんのベースは、ピック弾きのパチパチ音が入ること、独特のビートとタメを感じることなんです。初期のちあき×鈴木作品のなかでも森岡賢一郎さん編曲で江藤さんの音色が聞けます。ベースだけ聴きながら酒が飲めるサウンドなんです。

 

ちあきなおみ作品

「雨に濡れた慕情」「X+Y=LOVE」「夜間飛行」

 

カテゴリ 音楽

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