壁の飾りをかえました。年末にふさわしい曲です。
森進一「襟裳岬」 作詞 岡本おさみ、作曲 吉田拓郎
第25回NHK紅白の大トリの曲です。
昭和49年の大晦日、眠いのを我慢して始めて最後まで紅白を見たのを思い出します。
記録を見るとこの年は豊作で、初出場だけでもこんなに名作揃いです。
山口百恵「ひと夏の経験」 西城秀樹「傷だらけのローラ」
桜田淳子「黄色いリボン」 中条きよし「うそ」
あべ静江「みずいろの手紙」 殿さまキングス「なみだの操」
ペドロ&カプリシャス「ジョニィへの伝言」 海援隊「母に捧げるバラード」
小坂明子「あなた」 渡哲也「くちなしの花」
ついでに山川静夫アナウンサーが初の白組司会!(注1)
「青春の旅は遠く哀しく、いつか思い出の海へと還ってゆきます。1974年のさすらいの記憶をこの一曲に込めて、森進一、白組の襟裳岬(注2)を聴いていただきましょう」と山川アナウンサーの名調子で森さんが登場しドラマチックに歌います。そして藤山一郎先生指揮する「蛍の光」でフィナーレでした。
この頃の紅白は豪華でした、演奏は生オーケストラでしかも紅白に一組ずつ付き、衣装は女性はドレスか着物、男性はタキシード・フロックコート・燕尾服の洋礼装や羽織袴で華やかさを競いましたね。(院長)
(注1)紅組司会は佐良直美さん
(注2)同年は紅組のトリも「襟裳岬」という同名の別の曲でした。島倉千代子さんが歌いました。
(参考文献)合田道人「怪物番組 紅白歌合戦の真実」幻冬舎 2004