ジリオラ・チンクエッティ「夢みる想い」原題"Non ho l'età" 1964年
さてレスリー・ゴーア(⇒ブログ)がアメリカンポップス最後の華を咲かせ、ビートルズはじめ英国音楽がアメリカに進出したころ、地球の裏側ヨーロッパはではこんな曲が流行していたのです。
イタリアにサンレモ音楽祭という歌謡祭があり、1964年の優勝曲です。
ジリオラ・チンクエッティはこの時まだ16歳。しかるに堂々たるカンツォーネ歌唱です。さすがオペラの国イタリア!優雅なメロディにラテン語圏のエキゾチックな響き。英米ポップスと異なる別世界がありました。
当時は情報伝達が遅かったので、まるで離れた土地で別文明が発展したように、音楽の流行は世界中で多種多様であったのでしょう。それが各国の音楽の個性につながっていたわけで興味深いです。なお、なぜか60年代日本ではカンツォーネ・ブームがあり、この歌は大人気だったそうです。日本における洋楽の歴史は英米だけでない事を伺わせます。(院長)